2025/06/13
こんにちは、心斎橋ともえ整骨院の武津です。
また「運動不足」あるいは「肩の使い過ぎ」 が原因という説もあります。
肩まわりのお悩みで当院にご来院いただいたなかで、
肩こり、寝違いに次いで多いのが「四十肩」です。
今日はその四十肩についての解説と、 当院での対応についてお話しします。
四十肩について
①四十肩とは
②四十肩の原因
③当院の考えと対応
さいごに
②四十肩の原因
③当院の考えと対応
さいごに
①四十肩とは
四十肩は、肩関節周囲の筋肉・腱・靭帯・ 関節包などに炎症が起こることで、 肩の痛みや可動域制限が現れる症状の総称です。
正式には「肩関節周囲炎」という症状名で、 五十肩とも呼ばれます。
症状としては
・腕が上がらない、上げると痛い
・腕を後ろに回せない、回すと痛い
・夜間や安静時に鈍痛がある
などが代表的です。
これによって
・服を着る
・頭を洗う
・ベルトを通す
・洗濯物を干す
などの動作が困難になり、日常生活にも支障が出ます。
四十肩の症状は
・急性期→痛みが強い
・慢性期→可動制限が強い
・回復期→痛みと可動制限が軽減する
という3つの段階に分けられ、 たいていの場合は1年程度で回復しますが、症状が強い場合などは治るまで数年かかる場合もあります。
②四十肩の原因
四十肩の原因は、医学的にはっきりとわかっていません。
日本整形外科学会では「関節を構成する骨、軟骨、 靱帯や腱などが老化して肩関節の周囲に組織に炎症が起きることが 主な原因と考えられています」という解説をされています。
また「運動不足」あるいは「肩の使い過ぎ」
他にも、 糖尿病や甲状腺の機能障害も四十肩のリスク要因だそうです。
③当院の考えとアプローチ法
上記のように四十肩の原因には諸説ありますが、もし主な原因が老化なら、 年齢が上がるごとにリスクが増すはずです。
40歳〜 50際代よりも60歳以上の方に多く発症するはずですが、 実際はそうではありません。
もちろん糖尿病や甲状腺の機能障害などと同様、老化も四十肩の発症リスクを高める一要因ではあるでしょうが、主な原因ではないと思います。
では、四十肩の発症の主な原因は何でしょうか?
当院では「肩の使い過ぎ」と「運動不足」という、 一見すると相反する2つの要因にあると考えています。
運動学に「肩甲上腕リズム」という用語があります。
肩の動きには肩関節だけでなく、肩甲骨(肩甲胸郭関節) の動きも関わっていて、肩甲上腕リズムというのは肩関節と肩甲骨の連動パターンの ことです。

一般的には、腕を横に上げる(外転)ときに、 肩関節が2度動けば肩甲骨は1度動きます。
腕を真横まであげると、肩関節は60度、 肩甲骨は30度動くことになり
腕を真横まであげると、肩関節は60度、
腕を真上まであげると、肩関節は120度、肩甲骨は60度動くことになります。
しかし四十肩でお悩みの方の場合、 肩甲骨の動きが非常に悪くなっている方がとても多いです。
肩甲骨の動きが悪くなると肩甲上腕リズムが崩れ、肩甲骨の動きの悪さを肩関節が補うようになります。
肩甲骨の動きが悪くなると肩甲上腕リズムが崩れ、肩甲骨の動きの悪さを肩関節が補うようになります。
つまり
肩甲骨→運動不足=動きが悪い
肩関節→使い過ぎ=動きすぎ
が起きているのです。
それが長年積み重なることによって肩関節に過度な負担が蓄積し、痛みや強ばりを引き起 こしているのではないか、と当院では考えています。
当院では、 肩甲骨の可動域改善と肩関節周りの筋肉の伸縮性を回復させること で、肩関節のストレスを軽減させ、
また、猫背や巻き肩といった、 肩甲骨の動きを悪くする姿勢の部分にもアプローチすることて、 お悩みの根本解決を目指しています。
さいごに
四十肩(肩関節周囲炎)というのは肩に痛みや可動制限があって、画像検査で異常が見つからない症状の総称です。
今回お話ししたのは四十肩のあくまで一つのパターンであって、 原因や症状は個人差があります。
今回お話ししたのは四十肩のあくまで一つのパターンであって、
また、似たような症状で別の疾患である場合もあります。
肩の痛みや可動域でお悩みの方は当院にご相談ください。