2024/11/16
こんにちは、心斎橋ともえ整骨院の武津です。
「骨盤がゆがんでいる気がする」
「骨盤が前に傾いていると言われた」
「反り腰なのは、骨盤がゆがんでいるから?」
このようなお悩みを伺うことがあります。
整体やカイロプラクティックでは、「骨盤のゆがみ」「骨盤のズレ」という言葉がよく使われています。
一方、整形外科などでは、
「骨盤はそんなに簡単にゆがまない」
「仙腸関節の動きはごくわずか」
と指摘されることがあります。
この指摘は大切だと考えています。
では、一般に「骨盤がゆがんでいる」と表現されているものは、実際にはどのような状態なのでしょうか。
今回は、骨盤前傾・後傾を中心に、姿勢との関係についてお話しします。
骨盤前傾・後傾と姿勢について
①「骨盤はゆがまない」は本当?
②骨盤前傾・後傾とは?
③骨盤の傾きは、身体全体との関係でみます
④骨盤の傾きと腰痛・肩こりの関係
⑤骨盤の傾きが気になるときは
⑥当院では骨盤だけをみません
⑦骨盤のゆがみが気になっている方へ
①「骨盤はゆがまない」は本当?
骨盤は、仙骨と左右の寛骨などからつくられ、身体を支える強固な構造をしています。
日常生活の姿勢やクセによって、骨盤の骨そのものが簡単に変形するわけではありません。
また、仙骨と寛骨をつなぐ仙腸関節にも動きはありますが、その範囲は大きくありません。
そのため、「骨盤のゆがみ」という言葉から、
「骨盤の骨が大きく変形している」
「関節が大きくズレている」
という状態をイメージすると、実際の身体とは少し違ってきます。
一般に「骨盤のゆがみ」と呼ばれているものには、
・骨盤が前後に傾いて見える
・左右の高さや向きに差がある
・身体全体が左右どちらかへ傾いて見える
・骨盤と脚の位置関係に左右差がある
といった、姿勢や身体のバランスが含まれていることが多いと思います。
つまり、「骨盤のゆがみ」という言葉そのものよりも、実際に身体のどこに、どのような違いが現れているのかを見ることが大切です。
②骨盤前傾・後傾とは?
身体を横から見たとき、骨盤は一定の角度を持っています。
骨盤が前方へ傾いた状態を骨盤前傾、後方へ傾いた状態を骨盤後傾と呼びます。
前傾が大きい場合には腰の反りが強く見えたり、後傾が大きい場合には腰が丸く見えたりすることがあります。
ただし、前傾や後傾そのものが異常というわけではありません。
骨格や体型には個人差がありますし、歩く、しゃがむ、身体を曲げるといった動作の中では、骨盤も前後に動きます。
そのため、骨盤がどの程度傾いているかは、姿勢を見るための一つの指標として考えるのがよいでしょう。
③骨盤の傾きは、身体全体との関係でみます
骨盤の角度を見るときに大切なのが、骨盤だけを切り離して考えないことです。
特に当院では、骨盤と大腿骨の位置関係、つまり股関節を重視しています。
私たちは立っているとき、足で床に接し、左右の脚で身体を支えています。
その上に骨盤があり、さらに脊柱、胸郭、頭部へと身体が続いています。
そのため、同じように骨盤が前傾して見える人でも、
・股関節の位置関係
・左右の脚への体重のかかり方
・膝や足部の状態
・脊柱のカーブ
・胸郭の位置
・筋肉や腱の緊張
・普段の身体の使い方
などはそれぞれ異なります。
床に対する骨盤の角度が同じでも、大腿骨との位置関係や脚での支え方が違えば、身体全体の状態も同じとは限りません。
骨盤の傾きも一つの手がかりとして利用しながら、身体全体がどのように支えられているのかを見ることが大切だと考えています。
④骨盤の傾きと腰痛・肩こりの関係
「骨盤がゆがんでいるから腰痛になる」
という説明を聞いたことがある方も多いと思います。
骨盤の傾きや姿勢は、身体にかかる負担を考えるうえで一つの要素になります。
一方、同じような姿勢でも症状がある方とない方がいます。
腰痛や肩こりなどには、身体の使い方、同じ姿勢を続ける時間、仕事や運動による負荷、睡眠や体調など、さまざまな要素が関係します。
(参照:日本整形外科学会│腰痛)
そのため、
「骨盤前傾だから腰痛になる」
「骨盤後傾だから肩がこる」
と、骨盤の角度だけから症状の原因を決めることは難しいと考えています。
当院では姿勢を見る際にも、
「どのような形になっているか」
だけでなく、
「身体を無理なく支えられているか」
「動いたときに身体を使いやすいか」
といった点もあわせて確認します。
⑤骨盤の傾きが気になるときは
骨盤前傾・後傾が気になると、自分がどちらのタイプなのか確認したり、「正しい姿勢」に直そうとしたりする方も多いと思います。
壁に背中をつけて腰との隙間を見る方法などもありますが、こうしたチェックだけでは、骨盤の状態を正確に判断できないこともあります。
腰の反り方には、骨盤の角度だけでなく、腰椎のカーブや体型、脚での身体の支え方なども関係するためです。
また、姿勢を良くしようとして、
「胸を張る」
「お腹に力を入れる」
「骨盤を立てる」
と意識し続けることで、かえって身体に力が入り、腰や背中、肩などに負担を感じることもあります。
姿勢を自分で確認するときには、骨盤の角度だけを見るよりも、
・楽に立てているか
・姿勢を意識すると力んでいないか
・左右どちらかに体重が偏っていないか
・長く立ったり座ったりすると疲れやすくないか
といった点にも目を向けてみてください。
良い姿勢を保つために、ずっと身体へ力を入れ続ける必要があるとすれば、その姿勢自体が負担になっている可能性もあります。
当院では、必要以上に力を入れなくても身体を支えやすいことを、姿勢を見るうえで大切にしています。
また、骨盤前傾なら特定の筋肉を伸ばす、骨盤後傾なら特定の筋肉を鍛える、と一律に考える必要もありません。
長時間同じ姿勢を続けない、立って歩く、股関節や背中を無理のない範囲で動かすなど、普段から身体を固めたままにしないことも大切です。
⑥当院では骨盤だけをみません
心斎橋ともえ整骨院では、猫背や反り腰、身体の傾き、左右差など、姿勢やゆがみが気になる方にも施術を行っています。
骨盤の傾きや左右差も、姿勢を見るための一つの指標として確認します。
あわせて、骨盤の傾きや左右差も確認しながら、立ち方や股関節の動き、左右の脚での身体の支え方などをみていきます。
施術では、筋膜や腱をやさしく伸ばしながら、身体を支える部分が動きやすい状態へ整えていきます。
施術後にも再び立ち方や動きを確認し、
・身体を支えやすくなっているか
・姿勢にどのような変化が出ているか
・身体を動かしやすくなっているか
などを施術前と比べます。
目指しているのは、見た目を左右対称にすることだけではありません。
必要以上に力を入れなくても身体を支えやすく、無理なく良い姿勢を保ちやすい状態を目指します。
⑦骨盤のゆがみが気になっている方へ
骨盤前傾・後傾は、姿勢を見るための一つの手がかりになります。
その一方で、骨盤の角度だけから身体全体の状態を判断することはできません。
当院では、骨盤の傾きや左右差だけでなく、その人がどのように立ち、どのように身体を支えているのかを含めて姿勢をみています。
猫背や反り腰、身体の傾き、左右差などが気になる方は、身体に痛みがなくてもお気軽にご相談ください。



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